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定 年 な し [コラムエッセイ]


「定 年 な し」


先日、
仕入先の協力工場見学に行く機会をえた。


社員20名足らずの、
小さな工場であったが、
従業員は、
溌剌(はつらつ)と仕事をしており、
久し振りに暖かな小集団をみた。


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そこで働く人たちも、
サラリーマンではあるが、
「サラリーマン千日解放」の
対象になっているサラリーマンとは
違っていた。


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滞在は3時間ほどだったが、
仕事を忘れてしまうほど、
心の和んだひとときであった。


協力工場の社長さんは、
とても朴訥(ぼくとつ)とした方で、
空港から工場までの約1時間、
車の中で一言も口をきかなかった。


車中では、
仕入先である原料供給メーカの営業マンと、
私の二人で間をもたせた。


事務所に着いたのが昼近かったこともあり、
工場見学は後回しにして、
腹ごしらえをすることになり、
昼食が始まった。


社長さんは非常に酒豪であるらしく、
酒が入ると舌が滑らかになりだした。


私も口数の多い方ではないが、
しゃべり始めると
酒がなくても舌が滑らかになる方だし、
仕入先営業マンは、
大学で落語研究会にいた、
ということもあり、
種々な話に花が咲いた。


そんな中で、
社長さんいわく。


「うちは定年がないんですわ」

「えっ、いくつになってでもですか」
私が聞くと、

「そうです」という。


現に、70歳の人が働いているそうだ。


社長さんが子供のとき
面倒をみてもらった人に、
やめてくれとはいえないらしい。


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でもそれだけで、
定年なし、
という制度を維持することはできない。


それなりの業績があって
初めてできることだから、
立派なものだと思う。


こういう企業が多ければ、
仕事を進める上でのやりとりも
かなりかわってきて、
サラリーマンのストレスも
ずいぶんと減るだろう。




私がこの記事をかいたのは、
18年前のことである。
当時サラリーマンであった私が
作家を目指し書いた
「サラリーマン千日解放」
というコラムエッセイの
231日目の記事である。

執筆年月日 1998・12・25
ブログアップ日 2016・12・25





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【後 述】

今は逆の考え方で
定年なし
と言えるのかもしれない。


それは、
いつでも解雇してやる。


年齢に関係なく、
会社にとって不要になった従業員は
あの手この手で解雇する。


悲しいかな、
これが現状なのだ。


終身雇用というのは
定年までの間の雇用を約束した
雇用形態を言うが、
本来の意味から言えば
定年なども関係なく
働けるうちは働いて下さい、
という意味でなければおかしい。


現代は、終身雇用なし、
定年なし、不当残業押し付け。


雇われる方が、いつ辞めさせられるか
ドキドキしながら働くという
働く者にとってだけではなく
雇っている会社にとっても
決して良い結果をもたらさない
雇用形態・環境が多いのである。

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