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硬  直 [コラムエッセイ]


「硬  直」


死後硬直というように、
人間は死亡すると身体が硬直する。

kouchoku.jpg

私は逆説的に、歳を重ね身体が硬くなれば、
自然と死に近づいている、
と自分勝手に解釈している。


そこで、毎朝の柔軟体操に励んでいるわけだ。


医学的に正しいか、
間違っているのかは分からない。


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歳をとったら、
義理欠け、風邪ひくな、転ぶな、
とよくいう。


転ぶなは、
私も実際に祖母の死で良く理解できた。


祖母は90近くまで長生きしたが、
ある日庭で転んで足をくじき、
寝込んでしまい、
そのまま死に至った。


身体は動かしていて、
初めて活性化されるものだ。


動きを止めてしまうと硬直化し始める。


そして最終的に活動を停止してしまう。


同様に、
組織に柔軟性がなくなってしまうのも、
細胞たる個々の人が
セクショナリズムに凝り固まり、
全体的な動きを止めてしまうのが原因になる。


そこで急にトップから、
セクショナリズムを排し柔軟性を持て、
などといわれても、
硬直化した個々のサラリーマンが、
すぐに会社全体を考えて
行動できるはずはない。


サラリーマンとは、
それほど自己防衛本能の発達した人種
と考えて間違いない。


各器官たる部署が、
全身たる会社からみて硬直化しているならば、
部分的に矯正しても無意味だ。


例えば販売部門だけを強化しても、
販売部門と製造部門のセクショナリズムが
対立意識をもって仕事をしていては、
下手をすると逆効果になってしまう。


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全身の柔軟性が、
硬直化を防ぐ最善かつ唯一の方法だろう。


その観点からすると、
部門の廃止・統合をどうやるかが、
要(かなめ)になってくる。


極端な話、
部門なしにしてしまうかだ。


作家にとっては、
頭脳の硬直化が一番まずい。


身体と頭脳の柔軟性維持に心がけよう。




私がこの記事をかいたのは、
18年前のことである。
当時サラリーマンであった私が
作家を目指し書いた
「サラリーマン千日解放」
というコラムエッセイの
421日目の記事である。

執筆年月日 1999・07・03
ブログアップ日 2017・07・03





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【後 述】


政治なども
まさにその典型と言える。

同じことをやっていれば
硬直化してくる。

しかしあまりに変化に富んでいれば、
民衆がついてこれず、
結局うまくいかない。


柔軟体操よろしく
基本的なことを繰り返しすること、
つまりいつも初心を忘れずにいること、
そのうえで今をしっかりと
治めることにつきるのではないか。

組織が硬直してしまえば、
その政党もそれまでだ。

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